面接に4回落ちた私が感じた挫折と再起までの道のり

生きると仕事とキャリア

4回目の不採用通知が届いた夜

転職活動中、4回目の不採用通知が届いた日のことは、今でも忘れられません。

スマホに通知がきた瞬間、いつものように「結果が来た…」と心臓が少し早くなるのを感じました。結果通知をタップして読み進めると、そこにはお決まりのフレーズ、「大変申し訳ございませんが…」という文言が。また不採用だったのです。

その瞬間、胸の中にあった期待がすっと冷たく消えていくような感覚がしました。

頭の中では、「もうダメかもしれない」「自分には価値がないんじゃないか」という言葉がグルグルと回り始めます。自分を奮い立たせようと思っても、心が追いつきませんでした。

夜遅くに部屋で一人でいた私は、その場で涙をこぼしてしまいました。「何がいけなかったんだろう」「私のどこがダメなんだろう」そんなことをずっと考えながら、どうしようもない虚無感に襲われていました。

どれだけ頑張っても、努力が報われないような気がして、「もしかして、転職活動自体をやめたほうがいいんじゃないか」とまで思い詰めていました。でも、心のどこかで諦めたくない気持ちが残っていたのも確かです。「このままで終わりたくない」と、小さな声が私の心に響いていました。

1回目~3回目の面接での失敗談

4回目の不採用に至るまでに、私はすでに3回の面接で失敗していました。それぞれの面接での失敗には共通点もあれば、異なる原因もありましたが、振り返るとどれも「必要な学び」だったと感じます。ここでは、その3回の失敗談をお話ししたいと思います。


1回目の面接:緊張しすぎて固まった私

転職活動を始めて初めて挑んだ面接。どんな質問がくるのか不安で、ネットで面接対策を必死に調べて望みました。自己紹介も何度も練習して、履歴書も完璧に準備したつもりでした。

しかし、面接が始まると緊張で頭が真っ白になり、思っていたことが全然言えなくなってしまいました。特に、「前職での具体的な成果を教えてください」という質問に対して、用意していた答えを完全に忘れてしまい、しどろもどろ…。

「えっと、前職では…そうですね…主にその…」と何度も言葉を詰まらせ、相手の表情が明らかに微妙に変わっていくのを見て、さらに焦ってしまいました。

結果はもちろん不採用。帰り道、「次は緊張しないようにしよう」と誓いましたが、気持ちの落ち込みはかなりのものでした。「私は面接に向いていないのかも」と考えたのを覚えています。


2回目の面接:自分を飾りすぎて空回り

1回目の失敗を反省して、次は「自信があるように見せよう!」と意識しました。その結果、かなり強気な自己アピールを準備し、面接では「私はこんなにできるんです!」という内容を前面に押し出しました。

しかし、面接官からの深掘り質問に対して、実際の具体的なエピソードが薄く、説得力がないことに気づきました。

例えば、「チームでどのように成果を出したのですか?」と聞かれたとき、本当は他のメンバーに助けてもらいながら成果を出したプロジェクトなのに、あたかも自分一人で達成したかのように話してしまいました。その結果、質問がさらに掘り下げられ、最終的に言葉に詰まる事態に…。

「自分を大きく見せすぎるのは逆効果なんだ」と、痛感した瞬間でした。このときも不採用。自分をどう見せればいいのか、迷走が始まりました。


3回目の面接:厳しいフィードバックに打ちのめされる

3回目の面接では、少しリラックスを意識しつつ挑みました。これまでの反省を活かし、「自分を自然に見せる」ことをテーマにしていました。

しかし、面接官は非常に厳しいタイプの方で、私の話に対して逐一細かい質問を投げかけてきました。しかも、「それは誰でもできる内容では?」「他の人よりもあなたが優れている点を教えてください」といったプレッシャーのかかる言葉が次々と飛んできました。

この面接が終わったとき、面接官から「あなたの話は具体性が足りません。次回以降、もっと自分の強みを深く掘り下げて話せるように準備したほうがいいですよ」とストレートなフィードバックをいただきました。

フィードバック自体はとてもありがたいものでしたが、そのときの私は「また失敗した…」という気持ちが先に立ち、自己嫌悪の渦に飲み込まれていました。


こうして1回目から3回目まで、毎回違うミスを重ねてきた私。それでも転職活動を続ける中で、自分には何かが足りない、でもそれが何なのか分からない…という状態に陥っていました。そして迎えた4回目の面接で、私はさらに深い挫折を味わうことになるのです。

4回目の面接で味わった挫折感

3回目までの面接で失敗を重ねる中、4回目の面接に挑むときには、「次こそは受かりたい!」という強い思いを胸に抱いていました。その企業は、以前から私が気になっていた業界に属していて、仕事内容も「これならやりがいを感じられそう」と思える内容でした。

応募したときから、「ここで働きたい」という気持ちが強く、履歴書や職務経歴書も念入りに準備しましたし、面接対策もこれまで以上に時間をかけました。何度も自己紹介を練習し、想定質問の答えをまとめ、鏡の前で笑顔の練習もしたほどです。

そして迎えた面接当日。スーツに身を包み、緊張しつつも「今度こそ自分をしっかりアピールしよう」と気合を入れて臨みました。面接はオンラインで行われ、画面越しに面接官と対面しました。


面接中に感じた違和感

最初の自己紹介や、簡単な経歴の説明は無難にこなせました。しかし、次に具体的な質問に入ったとき、段々と面接官の反応が気になるようになりました。

例えば、「前職でどのような問題を解決した経験がありますか?」という質問に対し、私は事前に準備していた答えを一生懸命伝えました。でも、面接官の反応は冷ややかで、うなずくこともなく淡々と次の質問に移りました。

「伝わっていないのかな…」「答え方が悪かったのかも」と不安になり、焦りがどんどん大きくなっていきました。その焦りのせいで、だんだんと自分の言葉が早口になり、伝えたいことが整理しきれなくなっていきました。


不採用通知が届いたときの心情

面接の手ごたえがないまま終了し、帰宅しても不安な気持ちが消えませんでした。そして数日後、企業から届いた結果通知を確認した瞬間、またしても不採用だったことが分かりました。

「やっぱりダメだったか…」と、私はスマホを置いてベッドに横たわりました。そのときの心情は、ただただ「自分には何の価値もないのではないか」という自己否定感に包まれるばかりでした。

4回も面接に落ちた自分が情けなくて、「どうして私はこんなにダメなんだろう」と何度も自分を責めました。家族や友人には「うまくいったら報告するね」と言っていたのに、結果が出るたびに嘘をつくのが辛くなり、連絡を避けるようにもなっていました。


「諦める」か「もう一度挑む」かの選択

この4回目の不採用は、自分の中で最も深い挫折でした。「もう転職活動自体を諦めたほうがいいのかもしれない」という考えが頭をよぎりました。でも、一方で「このまま終わりたくない」という気持ちも消えませんでした。

そこで私は、一度立ち止まり、これまでの面接での失敗を冷静に振り返ることにしました。落ち込みはしましたが、「このままでは変わらない。変わるために自分に何ができるのか考えよう」と決意を新たにしたのです。

どん底から這い上がるためにしたこと

4回目の面接に落ちたあと、私は本気で自分を変えなければいけないと思いました。けれど、どうすればいいのか分からず、まずは一旦すべての転職活動をストップし、自分を見つめ直す時間を作ることにしました。焦りと不安を抱えたまま挑むのではなく、落ち着いて状況を整理する必要があると感じたのです。


1. 自分を見つめ直す時間を持つ

まず最初にやったのは、「これまでの面接で何がうまくいかなかったのか」を紙に書き出すことでした。頭の中だけで考えるとぐちゃぐちゃになってしまうので、あえて手を動かして視覚化することで問題を整理しようとしました。

紙に書き出してみると、以下のような問題点が浮かび上がってきました:

  • 緊張しすぎて本来の自分が出せていない
  • 自己アピールが抽象的で、具体例が不足している
  • 面接官の反応に一喜一憂し、焦ってしまう
  • そもそも自分が何をしたいのか、はっきりしていない

「自分をよく見せよう」とするあまり、本来の自分を隠していたことに気づきました。それでは面接官に信頼されるはずがないですよね。


2. 自分の「キャリアの軸」を再確認

転職活動に疲れ切っていた私は、「なぜ転職したいのか」「どんな仕事をしたいのか」を深く考える時間を取っていませんでした。そこで、キャリアの軸を明確にするために、自分に以下の質問を投げかけました:

  • 私が働く上で大切にしたい価値観は何だろう?
  • これまでの仕事で楽しかったこと、やりがいを感じたことは?
  • どんな環境ならストレスなく働ける?

これらをじっくり考えた結果、「自分が主体的に動ける仕事」「チームで協力しながら結果を出す仕事」が向いていると感じました。また、給与や福利厚生といった条件面だけでなく、「職場の雰囲気」「上司や同僚との相性」なども重要だと再認識しました。


3. プロに相談してフィードバックをもらう

これまで転職活動は独学で行っていましたが、このタイミングで転職エージェントに相談してみることにしました。自分一人では気づけない問題点を、プロの視点でアドバイスしてもらいたかったのです。

エージェントの方はこれまでの面接での失敗について丁寧に聞き取りをしてくれて、次のようなフィードバックをくれました:

  • 「具体的な成果やエピソードを交えて話すと、説得力が増す」
  • 「完璧にしようとしなくていい。素直に、ありのままの自分を伝えた方が好印象を持たれる」
  • 「企業の情報をもっと深掘りし、面接官に対して『自社に本気で入りたい』という意欲を示すべき」

これらのアドバイスをもとに、次の面接ではもっと自然体で臨もうと決意しました。


4. 面接練習を重ねて自信をつける

エージェントからもらったアドバイスを実践するために、模擬面接を何度も行いました。友人に協力してもらい、実際の面接を想定して練習することで、少しずつ自信を取り戻していきました。

練習を通して、「具体例を交えた自己アピール」や「相手の質問の意図を汲み取る」スキルが磨かれ、以前よりも落ち着いて話せるようになりました。また、練習の中で自分がこれまでの仕事で実際に成果を出してきたことを振り返ると、「私はちゃんとやってきたんだ」という自己肯定感も生まれてきました。


こうして、私は転職活動を再スタートする準備が整いました。そして、次の面接では、「受かること」だけを目指すのではなく、「自分らしく伝える」ことを最優先にすることを決めました。焦る気持ちはまだ少し残っていましたが、「これまでの私とは違う」という自信も持てるようになったのです。

成功への小さなきっかけ

5回目の面接。このとき、私はこれまでと少し違う心構えで臨んでいました。

それまでの面接では「絶対に受かりたい」というプレッシャーを自分にかけすぎて、自分を飾ろうとしたり、相手にどう思われるかばかりを気にしていました。しかし今回は、「受かることよりも、自分を素直に伝えること」を第一の目標にしました。

「落ちたら落ちたで仕方ない。でも、もう自分を偽るようなことはしたくない」
そう心に決めたことで、不思議と肩の力が抜けた状態で面接に向かうことができました。


「自然体」で挑んだ5回目の面接

この面接は、これまで受けたどの企業よりも興味を持った会社でした。職種や仕事内容が自分のスキルや経験にぴったり合いそうだったこと、さらに企業の理念が自分の価値観に共感できるものだったこともあり、「ここで働きたい」という気持ちが自然と湧いてきました。

面接当日、最初に「自己紹介をお願いします」と言われたとき、私は練習していたフレーズをベースにしながらも、作り込んだ感じではなく、自分の言葉で話すことを意識しました。

「これまで転職活動で失敗を重ねてきましたが、その中で自分の強みや課題を学びました。特に、チームで協力しながら成果を出すことにやりがいを感じるタイプだと気づき、それを活かせる環境で働きたいと思っています。」

練習通りに話せたわけではありませんが、「これが私の本音です」という思いを込めて話しました。


面接官との「本音の会話」

これまでの面接では、面接官が怖い存在に見えてしまい、質問されるたびにどうにか正解を返そうとしていました。しかし、今回は自然体でいることを意識したおかげで、面接官との会話がこれまでよりもスムーズに感じられました。

特に印象に残っているのは、「前職で苦労したことは何ですか?」という質問。私は正直に、「自分の考えを上司に伝えるのが苦手だったことです」と答えました。そのうえで、「ただ、その経験を通じて、少しずつ自分の意見を適切に伝えるスキルを身につけることができました」と続けました。

すると面接官から、「その過程で身につけたスキルを、具体的に教えてもらえますか?」という質問が返ってきました。以前なら、この質問に対して焦り、「どう答えれば評価されるだろう」と考え込んでしまったかもしれません。でも、このときの私は素直に答えることができました。

「例えば、会議で発言する際に事前に論点を整理し、他のメンバーが納得しやすいように資料を準備しました。また、同僚に自分の意見を相談し、フィードバックをもらうことで、自分の考えをブラッシュアップするように心がけました。」

その話を聞いた面接官がうなずきながら、「なるほど、それは素晴らしいですね」と言ってくれたとき、自分の頑張りを認めてもらえたようで嬉しかったのを覚えています。


結果通知で届いた「初めての合格」

面接が終わったあと、これまでのような後悔はほとんどありませんでした。「自分が伝えたかったことは、ちゃんと話せた」と思えたからです。

数日後、企業から届いた結果通知には「採用内定」の文字が。私はその瞬間、思わず「やった!」と叫んでしまいました。これまでの不採用通知の記憶が走馬灯のように蘇り、目頭が熱くなりました。何度も失敗し、挫折を味わいながらも挑戦し続けてきた努力が、ついに報われた瞬間でした。


「自分らしさ」を取り戻した結果

この5回目の面接で、私は「面接は受かることがゴールではなく、自分を知ってもらう場なんだ」と実感しました。飾らず素直に自分を伝えることが、信頼を得るために何よりも大切なことだったのです。

失敗は通過点に過ぎない

面接に4回落ちたときは、「自分には何の価値もないのかもしれない」と深く落ち込みました。しかし、5回目の面接でようやく合格をつかんだとき、私はひとつの大切なことに気づきました。それは、「失敗は通過点に過ぎない」ということです。

失敗は決して「終わり」ではなく、「次に進むための準備期間」なんだと実感しました。振り返ってみると、私の4回の失敗にはすべて理由がありました。自己分析が足りなかったり、緊張しすぎて自分を出せなかったり、具体例が不足していたり…。けれど、その失敗を通して自分の課題を見つけ、それを改善しようと行動したことが、最終的に成功に繋がったのだと思います。


失敗から学んだこと

面接に4回落ちた私が、5回目の面接で成功をつかむまでに学んだことを、ここでまとめてみます:

  1. 完璧を目指さなくていい
    面接は、自分を偽る場ではなく、ありのままの自分を知ってもらう場。自分の弱みや失敗談を素直に話すことで、むしろ信頼を得ることができると気づきました。
  2. 準備は大切。でも、心構えも同じくらい大切
    面接の練習や準備はもちろん重要ですが、「絶対に受からなければいけない」というプレッシャーを自分にかけすぎると、かえって本来の力が発揮できなくなります。リラックスして臨むことも成功の鍵です。
  3. 失敗は成長のためのステップ
    失敗したときは苦しいですが、それをどう捉えるかでその後の未来が変わります。「何がダメだったのか」「次にどう改善できるか」を冷静に振り返ることで、成長するチャンスになります。
  4. プロの力を借りるのもひとつの手
    転職エージェントや友人に相談することで、自分では気づけなかった弱点や改善点を知ることができました。一人で悩まずに頼ることも大切です。

読者へのメッセージ

この記事を読んでくださっているあなたが、もし今、転職活動や面接で悩んでいるなら…私はこう伝えたいです。

「失敗は怖いものじゃない。それはあなたを成長させてくれる経験です。」

面接に落ちるたびに、私も自信を失い、心が折れそうになりました。でも、失敗から目をそらさずに学び、少しずつ自分を変えていくことで、必ずチャンスをつかむことができます。

転職活動は時に孤独で辛いものですが、あなたは一人じゃありません。このブログが、少しでもあなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。そして、どんなに失敗しても諦めない限り、道は必ず開けると信じてください。


おわりに

私にとって「面接に4回落ちた経験」は、人生の中でも大きな挫折でした。でも、その挫折を乗り越えたからこそ、今の自分があります。そして、その経験をこうして皆さんと共有できることを、とても嬉しく思っています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!どんなことでも気軽にコメントや相談をしてくださいね。一緒に前を向いて進んでいきましょう😊✨

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